【バーチャル新世界研究会】
第5回「世界のつくり方~仮想東京『meet-me』誕生へ~」

meet-meのデモ画面
meet-meのデモ画面

 日経デジタルコアでは、バーチャル新世界研究会の第5回会合を12月6日に、秋葉原UDXギャラリーで開催した。日本版セカンドライフともいえる新しい3D仮想世界『meet-me(ミートミー)』のクローズドサービスを12月16日に開始するココアの森山雅勝社長を招き、サービスの狙いなどについて講演いただいた。デモを交えた講演後のディスカッションでは、ビジネスモデルやセカンドライフとの違いについて質問が寄せられた。

森山氏の講演から

ココアの森山雅勝社長
ココアの森山雅勝社長
 ココアは2007年3月に、トランスコスモスとフロム・ソフトウェア、産経新聞社の出資により起業した。その後の増資により、伊藤忠商事やイオンなども株主になっている。
 ユーザーが3D仮想空間という新しい世界を楽しむためには、環境をきちんと用意しなくてはならない。そのためにさまざまな企業と連携していく。アニメーション制作で知名度の高いぴえろやプロダクション・アイジーもパートナー企業として参加しており、キャラクターの提供などを受ける予定だ。
 meet-meの一番の特徴は地図情報を取り入れていることだ。リアルな東京の区画マップをベースにした3D仮想空間において、ユーザーが楽しく過ごせるシナリオを、プロバイダー主導で提供する。セカンドライフが自由放任主義なら、meet-meは「心地よいおせっかい」とでも言おうか。
アバターの顔や服装をアイコン選択で変えられる
アバターの顔や服装をアイコン選択で変えられる
 meet-meの世界をつくるにあたり、絵がきれいであること、わかりやすく操作できることを重要視した。それらにより世界観が分かりやすくなる。また、ゲーム会社のノウハウを生かし、直感的に使える操作性を工夫している。
 地図情報のメリットは、現実世界とのつながりを担保することでもある。東京に住んでいる人であれば、自分の家や会社、街へ行ってみたくなるだろう。いずれGPS機能を搭載した携帯電話で何らかのサービスを行えるようになれば、実際にその地点にいる人のアバターも仮想世界の同じ地点にいる、ということが可能になるだろう。まさしくリアルとバーチャルの融合だ。
 ビジネスモデルとしては、企業への土地の販売、コンピューターグラフィックスによる建物の構築受託、広告およびアイテム課金などのモデルを考えている。meet-me内での通貨と現金との換金は行わない。
 クローズサービスは1000名程度でスタートし、3月中に正式サービスを開始する予定である。

ディスカッションから

 会場からの「パートナー企業との連携の意図とは」の質問に、森山氏は「具体的には、パートナー企業から提供されたキャラクターがmeet-me内でプロモーション活動をする、というようなモデルを考えている。キャラクタービジネスは巨大だが、実はインターネットの世界ではあまり成功していない。さまざまな商品が派生するリアル世界のような流れが、3D仮想空間ではできるのはないかと期待する」と答えた。
 「初年度の会員獲得目標は」との問いには、「100万人集まればいいと思うが、会員数よりもむしろ企業に新しい表現手段が使えることをアピールしていきたい」と述べた。「場」に集まっているユーザーには、より効果的に情報を伝えることができるとして、広告やプロモーションへの導入に期待を寄せた。
 研究会主査である慶應義塾大学の神成淳司氏は、「インターネットのサービスは、高機能化し過ぎるとブレークしない。任天堂のゲーム機であるWiiやDSが流行したように、幅広く一般のユーザーを取り込んでいければ、新しい文化になるのではないか」と感想を述べた。

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