【月例会】
勉強会「AR(拡張現実)の基本と社会へのインパクト」

会場の様子
 日経デジタルコアは2月18日、大手町のサンケイプラザにて「AR(オーグメンティッド・リアリティー、拡張現実)の基本と社会へのインパクト」と題した月例勉強会を開催した。

 講師として迎えたのは、早くからARの可能性に着目し、研究を進めてきた慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の稲見昌彦教授。「Back To The Real Word」と題し、オーグメンティッド・リアリティー(以下AR)の概念とその研究開発動向について解説した。

 ARは、バーチャルリアリティ(VR)のようにサイバースペースに移住することを目指すのではなく、実空間に情報区間を重ねることで我々の生活空間を豊かにする技術である。近年はNHKの子供向けアニメ「電脳コイル」がARをモチーフとして採用したことで多くの人に知られるようになった。

稲見昌彦教授
 稲見教授は国内・海外のさまざまな研究者が行っている実験について、ビデオ映像などを交えながら現状分析を進めた。現代のテクノロジーはすでにARを実現できるレベルに到達した、と見る稲見氏は、医療分野などを中心に今後実用化が進むとの見通しを明らかにした。将来的にARは「五感」に広がるとして、触覚や嗅覚へのARの応用も検討されているという。

 講演後のディスカッションでは、ARの技術が一般的に広がる時期と応用例について活発な議論が行われた。倫理問題とのかかわりなど配慮しなくてはならないこともあるが、「始めは制限をしない方がより良いアイディアが生まれ、ポジティブな影響を及ぼすはずだ」と述べ、柔軟な姿勢でこの新しい技術に向き合うことの必要性を説いた。

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