2009-3-24

【ネット時評 : 荒野高志(インテック・ネットコア)】
インターネットはクラウド社会のインフラになりうるか?(後編)

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 クラウドコンピューティングなど、ネットワークを前提としたIT活用が社会に浸透するにつれて、インターネットはこれまで以上にインフラストラクチャーとして重要な存在になりつつある。
 


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2009-3-16

【ネット時評 : 荒野高志(インテック・ネットコア)】
インターネットはクラウド社会のインフラになりうるか?(前編)

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 ほんの十数年前のことだが、インターネットは結構止まったものだった。インターネットサービスプロバイダー(ISP)の運用担当者の一存で装置のバージョンアップを行ったり、リセットボタンを押すこともあったのだ。それでもユーザー数/トラフィックが増えてくるにつれ、またNTTやKDDIなど昔からの堅実な通信事業者がISP事業に参入するにつれ、各プロバイダーは手堅い運用、極力システムを落とさない運用をするようになった。体制を組んで設定の確認をしつつ作業するというような運用の仕組みも整えられたし、サービスプロバイダー間の相互接続部分でもお互いのトラブルがなるべく伝播しないよう運用技術面も工夫されるようになった。
 


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2007-11-12

【ネット時評 : 荒野高志(インテック・ネットコア)】
ネットワークはどのように世の中を変えていくのか?

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 現在、数百年に一度の大変革期の最終フェーズにいる。これはピーター・ドラッカー氏の言葉である。彼によれば変革期は技術によって引き起こされ、変革期の前後では、政治、経済、国際、文化、組織や家庭のあり方、労働観、個人の価値観にいたるまで社会そのものが変わる。2020年に終わるとされるその変革期の変化のスピードはますます加速するという。私は昨年、このコラムに通信業界の課題はANY産業との融合であると書いた。今回は、この時代の変革という視点から、ネットが世の中をどう変えていくのかを予想してみたい。


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2006-5-02

【ネット時評 : 荒野高志(インテック・ネットコア)】
産業と融合する通信インフラ――ネットワーク社会の新たなアーキテクチャーとは

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携帯電話やインターネットなど、情報通信インフラの普及は生活シーンを大きく変えつつある。携帯電話は言うに及ばず、最近ではWeb2.0が個人の所属する組織を超えた新しいコミュニケーションスタイルを創出し、それらが企業マーケティングのあり方にも影響を与えはじめた。一方で、e-Japan戦略やIT新改革戦略といった政策目標のひとつでもある、ICTの利活用による各種産業の一層の生産性向上、価値創造、ひいては産業構造の変革というような成果はなかなか見えてこない。産業分野によって通信インフラ利活用レベルがバラバラである、という産業側の問題もさることながら、それらを支える共通インフラのあり方が、各産業関係者を横断する形で十分に議論されていないということにもあるように思う。


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