2010-1-29

【ネット時評 : 境 真良(経済産業省)】
デバイスはコンテンツを救うか――2010年、業界・政策はこう動く

sakai2.jpg
 
 このコラム執筆にあたり「今年のコンテンツ政策」というお題をいただきました。2009年の出来事や、関連産業の動向を振り返りつつ、2010年を展望してみたいと思います。
 


続きを読む

2008-7-07

【ネット時評 : 境 真良(経済産業省)】
著作権の呪縛をそろそろ越えないか?

sakai2.jpg
 
 デジタル環境とメディア・コンテンツ産業の確執は尽きない。ダビング10は一度は延期されたが、その危機を越えてようやく実施にこぎ着けた。まずはめでたい(だって、コピーワンスよりましでしょ?)。関係者の努力を讃えたい。
 


続きを読む

2007-12-27

【ネット時評 : 境 真良(経済産業省)】
情報通信法構想から始まること

sakai2.jpg
 
 2007年12月6日、総務省の「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」が最終報告を発表した。6月公表の中間とりまとめ案から大枠は変わっていないから、世間の反応は今ひとつ盛り上がりに欠けていたかもしれない。別の見方をするなら、2002年の産業構造審議会(産構審)など“外野”で論じられていた放送と通信の整理論が、2005年に竹中平蔵総務大臣(当時)直轄の私的懇談会「通信と放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇)として総務省の中で論じられて以降、世の中の市民権をすでに得たということなのだろう。


続きを読む

2007-9-14

【ネット時評 : 境 真良(経済産業省)】
新・情報通信法がメディアに求める「責務」

sakai2.jpg
 
ゆらぐコンテンツ産業の制度とビジネスモデル
 
 紙媒体とその兄弟達を除けば、私たちを取り巻く「情報環境」は、すべて、コンテンツ(視聴覚現象をデータ化したもの)と媒体とデバイス(コンテンツを再生して視聴覚現象に復元する機器)が組み合わさってできたものになっている。80年代から90年代中葉にかけて、コンピュータは一方では極小化、コモデティー化してそれこそ名刺大のカードにまで組み込まれる程になり、他方では視聴覚表現機能を大幅に進化させた。


続きを読む

2007-2-14

【ネット時評 : 境 真良(経済産業省)】
ネット上の「経済活動」に課税は可能か

sakai2.jpg
 
 バーチャルの活動と、リアルの活動は、時として全く違うように映り、また時として重なって見える。例えば「取引」ということについて考えてみる。ネットショップで物品を購入することは、ごく自然にリアルでの物品の購入の延長、準リアルと感じられる。同じ購入でも、ロールプレイングゲームで街の鍛冶屋から武器を買うことはどう考えてもリアルの取引とは違うもの、純バーチャルに思えるのに。


続きを読む

メニュー