2010-2-03

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
ネットバブルから10年――成長のカギはモバイル・ソーシャル・リアルタイムへ

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 1月3日の「日経ヴェリタス」紙によれば、2010年の投資のカギは4つの「E」とのことである。Emerging(新興国)、Eco・Energy(環境)、Elderly people(高齢者市場)、E-commerce(電子商取引)――こうしたキーワードに関連した事業が成長するとの見通しが示されていた。インターネットバブルからちょうど10年が経過しようとしているが、当時もE-commerceは大いに投資家に期待されていたことを思い出した。
 


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2008-10-06

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
「クラウドコンピューティング」という流行語の使い方

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 ICT業界はファッション業界並みに流行の移り変わりの激しい業界だ。最近の流行語は、間違いなく「クラウドコンピューティング」だが、この言葉の使い方には注意が必要だ。
 


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2008-3-24

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
企業買収の裏に見える“Web as a Platform”の世界

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 Microsoft(MS)がYahoo!への買収を提案してから2カ月近くが経過した。この2カ月が実際よりも長く感じられたのは、この間インターネット上で様々な報道、意見、うわさが飛び交い、毎日のようにこのニュースに触れたためかもしれないが、MSがこの短期間にYahoo!以外の複数の企業買収を発表し、さらにほかにも買収交渉を行っている企業があると報じられたせいでもあるだろう。
 


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2007-10-15

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
変化する我が国ICT産業の担い手

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 GoogleによるYouTubeの買収からちょうど1年が経過した。業界のうわさ話も含めれば、この数年間、毎日のように大企業によるWeb2.0ベンチャーの買収話や資本参加が海外のブログや大手メディアを賑わせている。すでに世界的に認められたインターネット企業が、周辺分野で新たな技術やサービスの開発を行うベンチャーに、自らのさらなる成長の糧を求めると共に、投資回収のパターンを増やしてベンチャー企業の成長や創出を支えている。


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2006-10-11

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
YouTube買収に思う、Web2.0的ビジネスの「正体」

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 グーグルがYouTubeを約2000億円で買収すると発表した。「Web2.0的」と言われる代表的企業同士の突然の買収劇は、世界中のビジネス界に衝撃を与えている。


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2006-2-08

【ネット時評 : 湯川 抗(富士通総研)】
「Web 2.0」はバズワードか?

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 “Web 2.0”が昨年の後半からインターネットビジネスの関係者の間で話題を呼んでいる。これまでのWebを活用したサービスがWeb1.0だとすると、Web2.0とは「次世代のWebのあり方」として1年以上前から米国の関係者の間で使われ始めていた言葉である。Web2.0には正式な定義があるわけではなく、Webサイトがあたかもプラットフォームのように利用できることを指している程度に認識しておけば十分であろう。定義をすることでWeb2.0という言葉の意味を限定してしまうにはまだ早い。


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