2007-2-28

ICタグが拓く流通業界の未来

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 今年、2007年の1月末から2月上旬にかけて、三越銀座店の化粧品売場は、ニュースを見て押しかけた女性の列とそれを遠巻きに見つめるオジサンで、いつもより少し賑やかになっていた。目当ては、店頭での無線ICタグによる実証実験である。ICタグを活用した実験は多くの業界で以前から行われているが、今回は少し様子が違っていた。筆者も構成や検証設計などで参加したこの実験について報告しながら、流通業の新たな可能性について考察してみたい。


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2007-2-14

ネット上の「経済活動」に課税は可能か

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 バーチャルの活動と、リアルの活動は、時として全く違うように映り、また時として重なって見える。例えば「取引」ということについて考えてみる。ネットショップで物品を購入することは、ごく自然にリアルでの物品の購入の延長、準リアルと感じられる。同じ購入でも、ロールプレイングゲームで街の鍛冶屋から武器を買うことはどう考えてもリアルの取引とは違うもの、純バーチャルに思えるのに。


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2007-2-07

10年目のインターネットとこれからの10年――楽観・懸念・そして期待

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私は昨秋、図らずも3週連続してインターネットに関連する国際会議に出席する機会を得た。まずAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の情報通信関連会議(APEC/TEL、10/25-28・ニュージーランドのオークランド)、次に国連のインターネットガバナンスフォーラム(IGF、10/31-11/3・アテネ)、そして電子商取引・電子政府の世界的拡大を推進しているGBDe総会(11/8-10・台北)である。


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2007-2-06

「エリオット・マクスウェル元米国商務長官特別顧問を迎えて」

会場の様子
会場の様子

 1月25日、エリオット・マクスウェル元米国商務長官特別顧問を講師に迎え、勉強会を開催した。マクスウェル氏は、クリントン政権下でEコマースに関する法的整備やブロードバンドの普及などに腕をふるったことで知られている。
 今回は「オープン性」をキーワードに、ネット社会の新たな価値創造プロセスについて日米の事例を交えて考察した。続くディスカッションでは、知的財産権や政策などの視点もふまえて議論が交わされた。


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