【フューチャーワーク研究会】
第1回「フューチャーワーク研究会」開催

furuya
講演する古矢眞義氏

 7月27日、フューチャーワーク研究会を東京国際フォーラムで開催した。新たなテーマ「働き方とIT」を取り上げる研究会の第1回目。古矢リサーチグループの代表であり、ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)客員研究員である古矢眞義氏を講師に迎えた。JBMIAが発表したユビキタス・コラボレーションのコンセプトに関する講演の後、ディスカッションでは、研究会が目指すべきテーマやITとこれからの働き方について討論した。

古矢氏の講演から

 JBMIAでは、まだ「事務機械工業会」という名称だった2001年の11月に、21世紀のオフィスや、そこでの働き方について考えていく「次世代オフィスシナリオ委員会」を立ち上げた。この委員会の議論によって創り出された、新しいオフィスに関するコンセプトが「ユビキタスコラボレーション(ユビキタスワークウェア&コラボレーション、UC)」だ。UCとは、個人個人の働き方や目的に合わせて最適化された場所や、それをサポートするIT環境とは何か、ということを考えていくものだ。
 
 UCには3つのコアコンセプトがある。それが「どこでもMy Office」、「知の沸騰」、「知の参謀」だ。それぞれ、時間や空間を超えたワークプレースの提供、相互理解を進化させて新たな知を生み出すための仕組み、プロジェクトをより円滑に進めるための技術などを意味している。
今後このコンセプトを、オフィスで働く人と、企業経営者の両方の視点から検証していきたい。実証実験についても検討している。
 
 すでに、我々が提唱しているコンセプトに近いワークスタイルを実践している例もこの数年で登場してきた。たとえば日本アイ・ビー・エムでは、昨年春から「オンデマンド・ワークスタイル」の導入が進んでいる。働く場所や時間に自由度をもたせると同時に、最新のIT環境で仕事をサポートし、生産性や顧客サービスの向上を図っていく仕組みだ。
 
ディスカッションから
 
 ディスカッションでは、UCのコンセプトについて「やや総花的なのではないか」「場所よりも、労働形態や組織のあり方のほうが重要なのでは」といったコメントが寄せられる一方、「コアコンセプトのひとつ、『知の沸騰』は、日本が今もっとも必要としているもの」と期待する声も上がった。
また今後、この新しい研究会をどのように進めていくかについても多くの意見が出された。「仕事を『どのように』するかは技術が進化してくれば変わってくる。むしろ仕事で『何を』求めていくか、が大事では」「企業における仕事とは、基本的にビジネス。効率化だけでなく、いかに競争に勝つための知恵を生み出すか、という側面がある。そこをどうしていくのか、またそのためにITがどのようにかかわるのか、考えていかなくてはならない」など、仕事そのものの本質に迫る議論を求める声も相次いだ。

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