【月例会】
勉強会「『ウィキノミクス』が世界を変える~公共部門にも広がるマス・コラボレーション~」

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 日経デジタルコアは10月23日、ボランティア組織「NetSquared Tokyo(ネットスクエアード東京)」(市川裕康代表)と共同で「『ウィキノミクス』が世界を変える~公共部門にも広がるマス・コラボレーション~」と題した勉強会を開いた。会場は東京・丸の内の丸ビルコンファレンススクエア。「ウィキノミクス」の著者の一人、アンソニー・ウィリアムズ氏を招き、組織の枠を越えて多くの人々が協働するマス・コラボレーションの広がりについて講演してもらった。
 

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 ウィリアムズ氏は、マス・コラボレーションの代表例として「ウィキペディア(Wikipedia)」がブリタニカ百科事典の15倍の情報量を持つオンライン百科事典に成長したことや、ブログサイト「ブロガー(blogger)」のアクセスが既存の大手メディアのサイト「CNN.com」を上回ったことなどを紹介。教育分野では多くの教師が協力して学習教材をつくる「Curriki(http://www.curriki.org)」、健康分野では患者同士の情報交換を支援する「PatientsLikeMe(http://www.patientslikeme.com/)」、行政分野では地域の問題を地図上に記入して行政に連絡する英国のサイト「FixMyStreet(http://www.fixmystreet.com/)」など、様々な分野にマス・コラボレーションが広がっていることを説明した。

 また、企業のマス・コラボレーション活用例として、P&Gが新製品の開発アイデアのうち50%を社外の人々から募集することで業績を好転させたことや、デルが「IdeaStorm(http://www.ideastorm.com/)」というコミュニティーサイトを開設して消費者から製品のアイデアを募集していることなどを紹介。最後に「新しいコラボレーションについて考えてみてほしい」と訴えた。

 講演後の質疑応答の時間では「マス・コラボレーションがうまくいくかどうかは、国民性の違いよりも若者世代の多さによるところが大きい」「政治的な問題解決にマス・コラボレーションを活用するには、行政機関の動きを待つのではなく市民が草の根運動から始めることが大切」などと語った。

 ネットスクエアード東京(http://www.netsquared.jp)は、ソーシャルメディアを活用したNPO(非営利組織)支援などを手掛ける国際的なボランティア組織「NetSquared」(本部・米サンフランシスコ)の支部として2009年7月に発足した。

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